フリッツ・ハーク [5] 畑の傾斜

フリッツ・ハーク家の所有畑は、ユッファー(=乙女)と、ユッファーゾンネンウーア(=乙女・日時計)ってことで、夕食が盛り上がってきた時、一緒に食卓を囲んでいた私の妻を見てハーク氏が言いました。


「健康的な色をしている」


どうやら、陽に焼けているという意味らしく彼女はちょっとムッとしたりしてます。


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ブラウネベルガー ユッファー リースリング カビネット フリッツ・ハーク家 [2002] Brauneberge...
ブラウネベルガー ユッファー リースリング
カビネット フリッツ・ハーク家 [2002]

2,700円 (税込)


が、ウンダバーおやじは、続けました。


白い、陽に当たらない、アスパラガスが萎えたような…そんな女はドイツでは魅力的とは言わないんだ…
俺の畑で仕事をすれば、たちどろころに陽に焼けて美しいユッファーだ!


その傾斜は72%…即ち100進めば72上がる角度ですから、約36°ぐらいでしょうか。
スキーをされる方だったらお分かり頂けますよね。


これはもう、
「壁」です。


高緯度のドイツでは、太陽の光がほとんど真横から飛んできますから、角度がある方が、豊かな日照を得られます。


「作業中に手が滑ってバケツが落ちたら、そのままモーゼル川の中まで転がっていくよ」



そんな場所に植えられたリースリング、
そんな場所から滴った、彼と彼の家族の思いと努力と誇りの詰まった結晶は、


間違いなく世界最高の“乙女”に違いないのです。



→No.6へ続く


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