フリッツ・ハーク [1] ヴンダバーなおやじの目隠し試飲 1

 ワインの造り手って、気むずかし屋のオヤジが当たり前…
って多くの人は思われているでしょう。

私もそう考えていました。

ましてやそれがドイツ人で、しかも、ゴーミヨのドイツワインガイドの最高位のオヤジ、フリッツ・ハーク醸造所のヴィリヘルム・ハークならなおさらです。

写真には笑顔で写ってはいるものの、基本的には道を究める求道者の、芸術家タイプに違いない…
と考えて当然ではないでしょうか。

frizhaag1
左がヴィルヘルム・ハーク。右が次男。

フリッツ・ハークリースリング カビネット[1997]
フリッツ・ハーク
リースリング カビネット[1997]
2,500円(税込み)



(※)
ドイツワインの村名+畑名…の複雑な表記が消費者にとって好ましくない…と考えている。
 しかし一芸に秀でた者、そして成功した者を偏屈と断じてしまう先入観は、彼との夕食を共に過ごした時間によって、間違いだった事が良く分かりました。

彼が講師で来訪していたセミナーを受けたのですが、自らの醸造所フリッツ・ハーク(=次男が継いでます)と共に、長男の醸造所=シュロス・リーザーのワインを同時にテイスティングさせてくれたのです。

ドイツワイン・ファンで詳しい方はお気づきとは思いますが、特にシュロス・リーザーのワインは、良いリースリングワインの典型である「ゴム臭」が、どの年号・等級にも明確に現れています。

一方、フリッツ・ハーク醸造所の方は、飲み比べるとほとんど感じない(その香があるけどリーザーより弱め)のです。

シュロス・リーザーは、村や畑を余り表記しません。
(※)
造り手=「シュロス・リーザー」と、等級・年号だけを多くの場合表記するようです。

それで、畑の位置を私が把握していなかったのですが、写真で示された位置を見るとフリッツ・ハークの隣で接している上に日照状態も近いようです。

そこで私は、多少の味の差は出るだろうが、これほどの香の差は、何か大きな造りの差があるに違いない…と思い、ここぞと幸い、質問を投げかけたのです。

なぜ、シュロス・リーザーのワインはゴム臭が強いのですか?
フリッツ・ハークはそれほど臭わないのに…と。
すると、そんな臭いがあるはずは無い!と言うのです。

いや、確かにあります。悪い要素でなく、良いリースリングの典型的な香です。
目隠ししてでもどちらの蔵元のワインか?が分かります…とつい言ってしまったのです。

夕食の酒の席という事もあったのでしょうが、ではこれは?とブラインド・ティスティングが始まってしまいました。

ま、まずい!
→No.2へ続く.


  .
ページ移動→ 1 2 3 4 5 6 7
Copyright (C) 2000 Net Contents, Vin LePin Kurashiki S.A.R.L.