悪徳商人 I の懺悔ストーリー

part2

Part1に引き続き、実名は少々問題があるので、
登場人物に関しては一部変更させて戴きます。
27期のあなたなら、きっと誰か分かるでしょうから。

私、商人 I は懺悔を続けなければならない。

「千夏ちゃん」の写真で、悪どく儲けたにもかかわらず、
目的のレコードをヒン曲げてしまい、何も残らなかった虚しさ、
そして、「千夏ちゃん」に隠れてこんなことをした…という後ろめたさ、
この二つを抱えた、26年は辛く、そして長かった。

やっと本人に話す勇気を出して詫びた。
しかし本人は怒るよりも、どんな写真か見てみたい…と言う。
焼き付けの時、濃淡調整の為、確か持っていたはずだが
どこにあるか?が分からなかった。

が、引っ越しの時、荷物を整理していると…
あった!出て来た!!
懐かしい、汗と埃の臭い、そして熱い思いを載せた写真が
色褪せることなく、はらり…と足下に落ちた時、
時は一瞬にして遡り、またも魔法陣から
悪魔・ベルゼベルが頭をのぞけようとする。

かのO大医学部医長になられたT先生、
彼も文句なく「千夏ちゃん」フリークである。
酒の席などで隣に座らせれば、すこぶる機嫌が良いし、
焼鳥屋で彼女が履いた便所のスリッパを
懐に入れて帰ったのは記憶に新しい所である。

そんな彼に向けて「こんな写真がある…」と
持ちかけたら?…と閃いた。
これは忌まわしき悪魔が時空の壁を越えて
囁いているのに違いない…と想いながらも、
ついT医長の耳元で、悪魔になりきり、同じ囁きをしてしまった。

が、彼は身を乗り出してきた。
その乗り気に操られるように、私はふっかけていた。
「欲しければ、これだけ出せ」
と5千円を頭に抱きながら、片手を差し出した。

T医長は、
「わかった、5万円は、写真と引き換えに…」
と言った。





この魔法陣は、また動きそうになっている。
写真一枚で、十数人の飲み代がゲットできる…
となれば、貧しき者にとって、それもまた
仕方ないことかも知れない。

懺悔を始めたはずが、悪魔の囁きを払拭できない。
かくも甘美な誘い、嗚呼、私の心は揺らぎ続ける…。



青陵27期
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